2012年7月18日水曜日

短期間で組織が変わる 行動科学マネジメント 石田淳

行動科学マネジメントの第一人者、石田淳氏の本のオーディオブック。

行動と結果の両方に焦点を当てた行動科学マネジメント。この手法の良いところは、他のマネジメント手法や慣習と併用して採用できる点です。つまり、導入の負担が小さいところにあります。

��.行動を分析する
例えば、ある生産ラインの生産量を前年比120%を目標に掲げたとする。まず、その生産ラインの作業を分解・分析する。この時、なるべく細部にわたって記述します。この分解・分析した作業のリストをチェックリストにします。

��.結果に重要な影響をあたえる作業を特定する

��.2で特定した作業をよく監督し、よくできた人をほめたり、ポイントを与えたり、スタンプを押したりする。

以上がおおざっぱな流れです。

本書でも挙げられている例ですが、子供に朝晩ハミガキをしてもらうという場面にも行動科学マネジメントは有効です。子供がハミガキをしたらシールを一枚カレンダーに貼るという方法があります。

導入の際の注意点は、行動回数を計測する際に、結果につながる行動に報酬を与えること、素晴らしい行動を表彰することを目的に行動科学マネジメントを導入することを周りに理解してもらうことです。これをおろそかにすると導入に際し反発を招きます。

もうひとつ、これだけは覚えておいていただきたい。人によって、何が報酬となるかは異なります。

人によっては、さらなる報酬より定時に帰ることが価値があったり、定時に帰ることよりもっと責任ある地位に就くことが報酬であったり、部長Aに褒められるより尊敬するK課長に褒められた方が嬉しかったりします。このことを胸にとどめておかないと、結果に重要な影響を与える行動を増やすことができません。

マネジメントをする立場にある人には、一読の価値があると思います。


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【この本から考えるビジネス】
��.行動科学企業ドクター
要するにコンサル。まずは中小企業診断士とかの資格をとって信用をえることが必要ですね。
世の中のコンサルはほんとにすごいと思います。企業の問題・課題を解決し、企業価値の向上に資するなんて素敵ですね。
ちなみに、行動科学マネジメントは、株式会社ウィルPMインターナショナルの登録商標です。

��.学習塾
子供相手の方が行動科学マネジメントを行いやすい気がする。なにしろ、景品が安くて済む(笑)消しゴム、スタンプ、シールなど。でも、今どきの子供はそんなのじゃ釣られないかな。

��.行動科学マネジメントっぽい子育て本
未婚で小さい子供が苦手の私がやることじゃない(笑)
シュタイナー教育とかと掛け合わせば一冊本ができるんじゃないかなと思います。

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